住 所   大分県由布市湯布院町湯平576
  電 話   0977-86-2367 (湯平温泉観光案内所)
 営業時間   6:00~22:00(12~3月 21:30)
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   湯ノ平中鶴2号
  泉 質   ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   81.9  ℃
 pH   8.4
 成分総計   1.882 g/㎏
    Li=1.4/Sr=1.0/Na=559.0/K=25.7/Ca=19.9/Mg=1.6/
  Ba=0.1(608.7㎎/㎏)
  F=1.8/Br=1.8/Cl=663.0/SO4=95.1/HCO3=303.0/
  CO3=12.0/NO3=0.4/HS=0.3(1077.4㎎/㎏)
  HAsO2=0.3/H2SiO3=178.0/HBO2=18.3(196.6㎎/㎏)
                           〔2009.03.06〕
 入浴履歴   初訪10.12.17,最終11.09.17(2回目)
 評 価   ★★★★
湯平温泉は、JR久大本線の湯平駅から県道湯平温泉線(537号)を経由して西南
西へ約3.6㎞、南流する花合野川に沿って21軒の宿と共同浴場5か所、飲食店や土
産店が建ち並ぶ、昔懐かしい古い温泉場の雰囲気を色濃く留めた風情ある山間の
温泉地で、1982年に公開された映画『男はつらいよ』の第30作「花も嵐も寅次郎」
の舞台としても知られています。


白毛の老猿が湯に浸かっているのを木こりが見つけて発見したという言い伝えが
残り、室町時代の史料にその存在が記録されていることから、鎌倉時代にはすで
に開かれていたとされる温泉で、江戸時代以降、湯治場として発展しました。

享保年間(1716~1735)に起こった山津波(土石流)の影響で疫病が発生し、工藤三
助が病魔退散を祈伏して2㎞にわたる石畳を修復したのを契機として、江戸時代
後期に温泉街の骨格が形成されました。
現在でも温泉街を貫く500mの石畳のうち、300mは当時のものだそうです。
 湯平温泉
金 の 湯 温 泉
                         ゆのひらおんせん きんのゆおんせん
コンクリート打ちっ放しの浴室は脱衣所から3段分ほど下がった位置に
あり、採光が正面奥のガラス窓に限られるため、室内は昼間でも仄暗く
感じます。
浴室の平面は奥に長い長方形で、右奥に3対のカラン、奥壁と左手の仕
切り壁に2辺を寄せて3.3×1.9mほどのコンクリート湯船が配され、湯
船の手前には簀子のように板が張られています。
色褪せた暖簾の先は壁で左右に仕
切られており、男湯はその右で、
女湯は左側。
利用者は、入口扉の横に設けられ
た料金箱に入浴料を納めるように
なっています。

浴場は脱衣所と浴室がガラスのサ
ッシ戸で画され、簀子敷きの脱衣
所には、正面に脱衣箱8庫と貴重
品ロッカー6庫が備えられていま
した。
源泉を発見した木こりが、その効能に驚い
て創設したと伝えられる湯平では最も歴史
の古い浴場で、かつてここで入浴に供され、
現在は湯量不足のために飲泉所で利用され
ている大湯源泉が、湯船の中できらきら光
って金粉が浮いているように見えたことか
ら、“金の湯”と呼ばれるようになったそ
うです。

花合野川に臨んだ浴舎は、2008年3月に改
築された鉄筋コンクリート造りの2階建て
で、浴場はその1階。
『金の湯温泉』は、石畳の坂道を上り切り、花合野川に架かる明治橋を渡って
右手にある石段を下りた左側、5か所ある共同湯の中では最も上手に所在する
共同浴場です。
大阪のことや野菜の値段の違いなど、終始お爺さんとお話しながら、つるりとする少し熱めの湯をじっくり
と楽しむことができました。                              〔12.05.01〕
左奥隅の木箱状の湯口からトボトボ
と掛け流されているのは、共同源泉
である湯ノ平中鶴2号泉。

先客のお爺さんが熱い熱いと大騒ぎ
しながら水を加えていた無色透明の
湯は、ほぼ無味ながら、砂湯ほど明
瞭ではないものの、やはりガスっぽ
い湯の香が感じられました。
1926年に撮影された大湯線湯平駅前にずらっと並ぶフォードのタクシ
ーの写真が物語るように、大正から昭和30年代までは別府に次ぐ九州
第2位の入浴客を誇る温泉地として大いに栄え、1930年11月には種田
山頭火がこの地を訪れ、『行乞記』で称賛するとともに句も残してい
ます。
また、胃腸病に効能のある温泉としてフランスのヴィシー鉱泉と並ん
で称され、昭和初期には飲用泉の西の横綱に位置付けられました。

なお、1959年5月には、由布院温泉とともに国民保養温泉地に指定さ
れています。

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