住 所   大分県由布市湯布院町湯平338-1
  電 話   0977-86-2367 (湯平温泉観光案内所)
 営業時間   6:00~22:00(12~3月 21:30)
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   湯ノ平中鶴2号
  泉 質   ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   81.9  ℃
 pH   8.4
 成分総計   1.882 g/㎏
    Li=1.4/Sr=1.0/Na=559.0/K=25.7/Ca=19.9/Mg=1.6/
  Ba=0.1(608.7㎎/㎏)
  F=1.8/Br=1.8/Cl=663.0/SO4=95.1/HCO3=303.0/
  CO3=12.0/NO3=0.4/HS=0.3(1077.4㎎/㎏)
  HAsO2=0.3/H2SiO3=178.0/HBO2=18.3(196.6㎎/㎏)
                           〔2009.03.06〕
 入浴履歴   初訪13.04.28
 評 価   ★★★★
 湯平温泉
中 の 湯 温 泉
                        ゆのひらおんせん なかのゆおんせん
浴室もコンクリート打ちっ放しの比較的ゆったりした造りで、右手前に
は水カラン2基が設置され、正面には角材で縁取った2.2×2.1m強のコ
ンクリート造りの方形湯船が奥に寄せて配されています。
「本日は男湯」という木札を確認
して扉の中へ。

下足場を上がって左前方の暖簾を
潜ると、清潔感に溢れたフローリ
ング床の広々した脱衣所があり、
左壁には脱衣箱16庫とコインロッ
カー8庫が置かれ、右寄りには畳
張りの腰掛けが備えられていまし
た。
『中の湯温泉』は、温泉街の入口から石畳の坂道を250m余り上った右
手、石畳との間にベンチやプランターが置かれた小広場を介してその奥
に所在する共同浴場で、かつては“下湯”“白滝温泉”と呼ばれていた
とのことですが、戦後に現在の浴場名に変更されました。

前浴場の老朽化により2007年3月に改修された浴舎は鉄筋コンクリート
造りで、左手の階段から昇降可能な屋上はテラスとなっています。
浴場が一つしかなく、男性は偶数、女性は奇数日の男女日替り利用と
なっており、過去2度の訪問の際には入湯の機会に恵まれなかったこと
から、3度目の正直とばかりに再訪しました。
正面右側に浴場入口の扉があり、利用者はその左に備え付けられた木製
の料金箱に入浴料を納めるようになっています。
1926年に撮影された大湯線湯平駅前にずらっと並ぶフォードのタクシ
ーの写真が物語るように、大正から昭和30年代までは別府に次ぐ九州
第2位の入浴客を誇る温泉地として大いに栄え、1930年11月には種田
山頭火がこの地を訪れ、『行乞記』で称賛するとともに句も残してい
ます。
また、胃腸病に効能のある温泉としてフランスのヴィシー鉱泉と並ん
で称され、昭和初期には飲用泉の西の横綱に位置付けられました。

なお、1959年5月には、由布院温泉とともに国民保養温泉地に指定さ
れています。
湯平温泉は、JR久大本線の湯平駅から県道湯平温泉線(537号)を経由して西南西へ約3.6㎞、南流する花合
野川に沿って21軒の宿と共同浴場5か所、飲食店や土産店が建ち並ぶ、昔懐かしい古い温泉場の雰囲気を色濃
く留めた風情ある山間の温泉地で、1982年に公開された映画『男はつらいよ』の第30作「花も嵐も寅次郎」
の舞台としても知られています。

前面のガラス戸を開け放つと対岸の新緑が目に飛び込んできて、さながら半露天風呂の趣。
その外はベランダとなっており、時折、火照った身体を冷まし、花合野川の渓流を目と耳で愛でながら、心
地良いひと時を過ごさせていただきました。                       〔14.03.08〕
左奥に設えられた木樋状
の湯口からは、銀の湯温
泉を除く3か所の共同浴
場でも利用されていた共
同源泉がドボドボと掛け
流され、適温となった無
色透明の清澄な湯からは、
わずかに成分臭と微苦味
が感じられ、食塩泉らし
く肌がしっとりしました。
白毛の老猿が湯に浸かっているのを木こりが見つけて発見したという言
い伝えが残り、室町時代の史料にその存在が記録されていることから、
鎌倉時代にはすでに開かれていたとされる温泉で、江戸時代以降、湯治
場として発展しました。

享保年間(1716~1735)に起こった山津波(土石流)の影響で疫病が発生し、
工藤三助が病魔退散を祈伏して2㎞にわたる石畳を修復したのを契機と
して、江戸時代後期に温泉街の骨格が形成されました。
現在でも温泉街を貫く500mの石畳のうち、300mは当時のものだそうで
す。

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