住 所   大分県由布市湯布院町湯平568-2
  電 話   0977-86-2367 (湯平温泉観光案内所)
 営業時間   6:00~22:00(12~3月 21:30)
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   湯ノ平中鶴2号
  泉 質   ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   81.9  ℃
 pH   8.4
 成分総計   1.882 g/㎏
    Li=1.4/Sr=1.0/Na=559.0/K=25.7/Ca=19.9/Mg=1.6/
  Ba=0.1(608.7㎎/㎏)
  F=1.8/Br=1.8/Cl=663.0/SO4=95.1/HCO3=303.0/
  CO3=12.0/NO3=0.4/HS=0.3(1077.4㎎/㎏)
  HAsO2=0.3/H2SiO3=178.0/HBO2=18.3(196.6㎎/㎏)
                           〔2009.03.06〕
 入浴履歴   初訪10.12.17,最終11.09.17(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 湯平温泉
砂 湯 温 泉
                          ゆのひらおんせん すなゆおんせん
左奥隅の湯口から静かに掛け流されているのは、銀の湯以外の4か所の共同湯で利用されている共同源泉。
無色透明の湯からは、仄かな重曹臭に加えてガスっぽい匂いが香り、口に含むと微弱ながら鉱物臭も感じら
れました。
泉温が80℃を超える高温泉は湯船の中でも激熱で、最小限の水を加えさせていただきましたが、湯船に浸か
ると肌がジンジン痺れ、同時につるりとした感触も楽しむことができました。


轟々と勢いよく流下する花合野川の川っ縁に佇むロケーションは素晴らしく、湯平温泉の共同浴場の中では
最も気に入りました。                                 〔12.04.25〕
浴場は脱衣所と浴室の間を板塀のような目隠しで画しただけの一体型の
造りで、左壁には3段の下足箱と8庫の脱衣箱が設えられ、目隠しとの間
には簀子が敷かれています。

コンクリート造りの浴室には、左奥に寄せて檜の角材で縁取った1.9m
弱×1.6m弱ほどのコンクリート湯船が配され、右横には水カランが1基
設けられていました。
橋を渡って左へ折り返し、石段を10段分下りた狭隘な河畔に建っている浴
舎は、木造の切妻屋根に湯気抜きを載せたコンクリートブロック造りの平
屋建て。
かつての浴舎は川沿いに繋留された屋形船のような独特の佇まいを有して
いたそうですが、老朽化のために旧浴場の躯体を再利用して2007年3月に
改築されました。
『砂湯温泉』は、石畳の驛待合所の
向かい側の狭い路地を入り、花合野
川に架かる砂湯橋を渡ると左手の袂
に所在する共同浴場です。

川面より低い位置に湯船があり、か
つては湯船の底の砂地から源泉が湧
出していたことからその名が付けら
れ、また、5か所の共同浴場の真ん
中に位置しているため、“中央温泉”
とも呼ばれています。
湯平温泉は、JR久大本線の湯平駅から県道湯平温泉線(537号)を経由して西南西へ約3.6㎞、南流する花合
野川に沿って21軒の宿と共同浴場5か所、飲食店や土産店が建ち並ぶ、昔懐かしい古い温泉場の雰囲気を色濃
く留めた風情ある山間の温泉地で、1982年に公開された映画『男はつらいよ』の第30作「花も嵐も寅次郎」
の舞台としても知られています。

白毛の老猿が湯に浸かっているのを木こりが見つけて発見したという言い伝
えが残り、室町時代の史料にその存在が記録されていることから、鎌倉時代
にはすでに開かれていたとされる温泉で、江戸時代以降、湯治場として発展
しました。
享保年間(1716~1735)に起こった山津波(土石流)の影響で疫病が発生し、工
藤三助が病魔退散を祈伏して2㎞にわたる石畳を修復したのを契機として、
江戸時代後期に温泉街の骨格が形成されました。
現在でも温泉街を貫く500mの石畳のうち、300mは当時のものだそうです。

1926年に撮影された大湯線湯平駅前にずらっと並ぶフォードのタクシーの写
真が物語るように、大正から昭和30年代までは別府に次ぐ九州第2位の入浴
客を誇る温泉地として大いに栄え、1930年11月には種田山頭火がこの地を訪
れ、『行乞記』で称賛するとともに句も残しています。
また、胃腸病に効能のある温泉としてフランスのヴィシー鉱泉と並んで称さ
れ、昭和初期には飲用泉の西の横綱に位置付けられました。

なお、1959年5月には、由布院温泉とともに国民保養温泉地に指定されてい
ます。
川に面した平側の奥寄りに休憩用の木
製ベンチが置かれ、そのベンチを挟ん
だ両側に男女別浴場の入口扉が向かい
合って設けられています。

他の共同浴場と同様に管理人さんがい
ないお賽銭式の浴場で、利用者はベン
チの後ろに設置された料金箱に入浴料
を納めるようになっていました。

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