住 所   三重県熊野市紀和町湯ノ口10
  電 話   05979-7-1126
 営業時間   立寄り 9:00~21:00
 入浴料   540円
温泉利用状況   完全放流式 (冬期 加温あり・塩素系薬剤 使用)
   
 源 泉 名   新湯ノ口温泉
  泉 質   ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
 湧出量   1200 ℓ/min
 泉 温   45.7 ℃
 pH   8.0
 成分総計   1.39  g/㎏
    Li=1.5/Sr=2.1/Na=316.7/K=5.2/Ca=181.2/Mg=3.8/
  Fe2=1.1/Mn=0.2(511.8㎎/㎏)
  F=4.4/Br=3.5/Cl=772.4/SO4=10.2/HCO3=36.6
  (827.1㎎/㎏)
  H2Si03=42.0/HBO2=7.9(49.9㎎/㎏)
  C02=4.4(4.4㎎/㎏)        〔2008.06.17〕
 入浴履歴   初訪15.04.29
 評 価   ★★★★
 湯ノ口温泉
湯元山荘 湯ノ口温泉(新浴場)
           ゆのくちおんせん ゆもとさんそう ゆのくちおんせん
各湯船に掛け流しで供されているのは、2008年に地下1405mで掘削され、
2009年2月から導入されている新源泉。
わずかに褐色掛かった透明湯は、内湯では少し熱め、露天では適温とい
った湯加減で、これまでと同じく塩素系薬剤とスケール付着防止剤が使
用されているとのことでしたが、幸いなことにその影響は感じられず、
槽内では仄かに成分臭が香り、鉄錆色に染まった湯口では弱金気臭と極
薄塩味が感知されました。

湯治場の雰囲気を留めた旧浴場にも惹かれましたが、一新された浴場は、
豊富な湧出量を活かした完全放流式の湯使いはそのままに、機能・快適
性が格段にアップしており、好印象が残りました。    〔15.05.23〕
一方、左奥のガラス
扉から外へ出ると、
細長い湯船が1つだ
け設けられていた旧
浴場と比して面積が
増した露天には、右
側に奥行きのある岩
風呂、左奥に延びる
通路に沿って手前に
寝湯・半身浴、奥に
立湯という3つの湯
船が配され、湯船や
通路はいずれも瓦葺
きの屋根で覆われて
います。
浴場は内湯と露天風呂からなり、いずれにも小屋組みや柱に
立派な角材や丸太が使用されています。
石板張りの内湯には、手
前側に左5、右6、中央に
向かい合わせで4基のシ
ャワーカランが並ぶ黒御
影石造りの洗い場があり、
正面から右壁にかけてガ
ラス窓が巡らされた奥に
は、石板張りの湯船が幅
一杯に置かれていました。
9時きっかりに鳴ったチャイムと管
理人さんの掛け声を合図に購入した
入浴券を向かい側の受付で手渡し、
ラウンジの手前を左へ折れ、暖簾の
掛かる正面左の男湯(女湯は右)へ向
かいました。
1979年の創業から35年を経過し、老
朽化によって2015年2月28日に閉鎖
した旧浴場に代わり、新しい『湯元
山荘 湯ノ口温泉』が3月26日に開業
したとの情報を得て、早速足を運ん
できました。

旧浴場は湯ノ口川の右岸側に立地し
ていましたが、新施設はその手前に
架かる湯乃谷橋を渡った対岸、かつ
て西側駐車場があった場所に移って
いました。
湯ノ口温泉は、国道42号の立石南交差点から同311号で本宮方面へ23㎞ほど進み、北山川の手前から小舟湯
ノ口林道を4㎞足らず入った熊野の山間にある温泉地で、下流にある入鹿温泉ホテル瀞流荘から廃坑となっ
た紀州鉱山のトロッコに乗って訪れることでも知られています。

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真新しい脱衣所は板壁・板張りの
明るく清々しい造りで、左壁奥寄
りに100円返却式のコインロッカ
ー32庫、正面左に角籠入りの脱衣
箱16庫が備えられ、右壁側には中
央の浴室出入口のガラス戸を挟ん
で手前に2、奥に3基の洗面ボウル
が並ぶパウダーコーナーが設置さ
れています。
“熊野材”と呼ばれる強度・耐久性に優れた熊野川流域産の杉・檜を
ふんだんに用いて造られた建物は、受付棟とその左右に配された浴場
棟の3棟の瓦葺き平屋建てからなり、浴場棟の屋根の上にはそれぞれ
越屋根の湯気抜きが載っています。

営業開始までまだ時間があるにもかかわらず、自動ドアの玄関は半開
きとなっており、中では数名の方がラウンジでテレビを見たり、新聞
を読みながら寛いでいます。
その様子に釣られて中に足を踏み入れると、右側手前に下足箱、その
奥に券売機が設置されていましたが、一般財団法人 熊野市ふるさと
振興公社が指定管理者として運営している公的施設らしく、営業開始
時間の前には入浴券を買い求めることはできません。
開湯は1337(延元2)年。
後醍醐天皇がこの周辺の金山開発を行った際に湧出したと伝えられ、
以後、地元民の湯治場として広く利用されていたそうですが、昭和初
期の鉱山開発によって湯脈が枯渇。

紀州鉱山が閉山した翌年の1979年10月、金属鉱業事業団が鉱床調査の
ためにボーリングを行ったところ地下1300mで温泉が再び湧出したた
め、旧鉱山施設に湯船を設けて湯を引き込み、住民に供されるように
なりました。
その後、1997年5月には、国民保養温泉地に指定されています。