住 所   和歌山県田辺市本宮町湯峯161
  電 話   0735-42-0103
 営業時間   2017.05.30 閉館
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   小栗湯
  泉 質   含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
 湧出量   11   ℓ/min
 泉 温   85.6  ℃
 pH   7.8
 成分総計   1.729 g/㎏
    H=<0.1/Na=378.0/K=23.8/Ca=26.3/Mg=2.3/Al=1.2/
  Fe2=<0.1/Mn=0.2(431.8㎎/㎏)
  F=7.7/Cl=197.0/SO4=8.4/HCO3=816.7/CO3=0.8/
  OH=<0.1/HS=1.2/S2O3=3.9/BO2=<0.1/HSiO3=<0.1
  (1036㎎/㎏)
  H2Si03=150.2/HBO2=2.1(152.3㎎/㎏)
  C02=108.8/H2S=0.3(109.1㎎/㎏)    
〔2004.09.15〕

 入浴履歴   初訪08.04.06
 評 価   ★★★★
 湯の峰温泉
温泉民宿 小栗屋
             ゆのみねおんせん おんせんみんしゅく おぐりや
湯の峰温泉は、国道168号の本宮交差点から国道311号(熊野街道)を経由して約4㎞、湯の谷川の狭小な谷間と
これが注ぐ四村川の畔に13軒の宿が建ち並ぶ、硫黄の香り漂う風情のある温泉地です。

『民宿 小栗屋』は、この温泉地のシンボルであるつぼ湯から熊野古道
を駆け上ったところにある湯峯王子の眼下に所在する1958年創業の温泉
民宿で、宿名の由来ともなっている小栗助重と照手姫が、敷地の一角に
3か月ほど仮住まいして湯治を行っていたという物語が伝承されていま
す。

板塀に囲まれた白壁瓦葺き2階建ての和風建物は、5室という客室数の割
には大きく、板塀から玄関に至るアプローチには、品の良いしっとりと
した風情が感じられました。
今から1800年前、第13代の成務天皇の代に熊野国造 大阿刀足尼に
よって発見されたという伝えを残し、湯の華でできた薬師如来の胸
から温泉が湧出したことから“湯の胸”、それが転じて“湯の峰”
と呼ばれるようになったとも言われています。
中世には熊野本宮大社への参詣者の湯垢離場として栄え、室町時代
には、上杉禅秀の乱で足利持氏に敗れ、相模国で毒を盛られた常陸
の豪族 小栗助重(判官)が、熊野権現の導きと照手姫の助力によっ
てこの地に辿り着き、49日の湯治のうえ蘇生したという伝説も残さ
れています。

なお、1957年には、同じ本宮町内の川湯温泉・渡瀬温泉とともに熊
野本宮温泉郷として国民保養温泉地に指定されました。

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角材で縁取られた石板張りの湯船には、無色透明な湯が満々
と湛えられ、奥壁に接して設けられた湯口からは、絶えずト
ボトボと新湯が注がれています。
できる限り加水せずに源泉に浸かることができるよう、注入
量を調節することで湯温調整されているとのことでしたが、
泉温が85℃を超える高温泉ということもあって、どれだけ湯
揉みをしても激熱で浸かることができなかったため、不本意
ながらも最小限の水を加えました。

それでも湯面からは焦げ硫黄臭がしっかり香り、湯の中では
溶き卵のような白い湯の華を目にすることができます。
加えて、シャワー付きの2基のカランでも温泉が使用されて
おり、湯船の湯とは異なる茹で玉子のような芳ばしい硫黄臭
が感じられました。
浴場は館内に入って右手へ進んだ奥にあり、手前の“照手湯”と奥の
“小栗湯”という2つの浴場が貸切利用できます。

脱衣所・浴室ともにいずれも小ぢんまりとした造りですが、湯船が方
形の照手湯に比べて、台形を呈する小栗湯の湯船は奥行が2.35mほど
あって少し広く、女将さんにはこちらを勧められました。
高温のために長時間浸かり放しという具合にはいかないものの、休憩を挟みつつ「小栗湯」と名付けられた
自噴の自家源泉をじっくりと堪能することができ、満足度の高い湯浴みとなりました。
                            〔10.08.07,18.01.01 画像追加・記事補訂〕