住 所   島根県大田市温泉津町温泉津口208-1
  電 話   0855-65-2052 (長命館)
 営業時間   8:00~12:00 / 14:00~20:00
           (土・日・祝 8:00~20:00)
 入浴料   370円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   元湯温泉
  泉 質   ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
 湧出量   57  ℓ/min
 泉 温   49.6 ℃
 pH   6.8
 成分総計   8.51 g/㎏
    L=2.3/Sr=10.5/Na=2060/K=93.0/Ca=524/Mg=98.5/
  Fe2・3=2.8/Mn=0.5(2791.6㎎/㎏)
  F=1.0/I=0.7/Br=8.8/Cl=3050/SO4=1070/HCO3=986
  (5116.5㎎/㎏)
  HAsO2=2.0/H2SiO3=129/HBO2=49.5(180.5㎎/㎏)
  CO2=422(422.0㎎/㎏)          〔2014.06.25〕
 入浴履歴   初訪06.11.03,最終08.11.02(3回目)
 評 価   ★★★★★★★
 温泉津温泉
元 湯 泉 薬 湯
                  ゆのつおんせん もとゆ せんやくとう
脱衣所より階段を3段下りた位置にある浴室には、蒲鉾形の
両側に長方形を付設させたような形状の湯船が奥壁に接して
設けられ、右側の湯船が“熱い湯”、中で一連となっている
真ん中と左が“ぬるい湯”“座り湯”となっています。
湯口や湯船の縁全体を黄褐色の析出物が覆い、周りの床も鉄
分が沈着して赤褐色を呈しています。

湯口からは、2~3mという至近から引かれた源泉がチョロチ
ョロと注がれています。
緑灰色(熱湯)~緑褐色に濁った湯からは金気臭が感じられ、
少鉄錆味に薄塩味・炭酸味が加わった比較的飲み易い味がし
ました。
ぬるい湯といっても43℃前後はあり、熱い湯の方では、水温
計が46℃前後を指しています。そのため浸かり続けていられ
るのは1~2分ほどが限界ですが、肌の表面がビリビリと痺れ
るような感覚は癖になりそうでした。
両開きの入口を入るとすぐ右横に番台があり、ここで入浴料を直接支
払います。

脱衣所はさすがに年季が入っていますが、中央に木製の腰掛けが置い
てあるなど意外と広く、左手には20庫の脱衣箱が備えられています。
また、浴室入口手前の棚には地元客のものと思われる入浴道具がぎっ
しりと詰まっており、ここが地元にしっかりと根付いた共同浴場であ
ることを教えてくれます。
『元湯 泉薬湯』は、この温泉地に2か所ある共同浴場の一つで、1555(弘治元)
年に毛利元就により湯主に任じられた伊藤重佐によって開かれ、斜め向かい側
に所在する長命館の外湯として代々守られてきました。
温泉津温泉は、大国主命が病気のウサギを湯に入れて救った、あるいは、およそ1300年前に旅僧が湯に浸か
って傷を癒している古狸を見つけたことから発見されたという伝説を残す温泉で、承平年間(931~938年)に
源順が編纂した『倭名類聚抄』にもその名が記されている古湯です。

中・近世に石見銀の輸出港として栄えた温泉津港から山側へ延びる“銀山街道”と呼ばれる谷間の細道の両
側に、15軒の宿泊施設や共同浴場、土産物屋・飲食店などが建ち並び、2004年7月には、温泉街としては初
めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

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観光客を含めて、中は結構な賑わい。
それでも常連客は嫌な顔をせず、時折、外来の客に声を掛けて話の花を咲かせています。

どちらかと言えば、湯船に浸かっているよりも床に座って休憩している時間の方が長いような施設ですが、
浴場の佇まい、場内の雰囲気、温泉のすべてにおいて、「これぞ歴史ある温泉地の共同湯」という強烈な印
象を与えてくれる素晴らしい一湯です。                         〔09.10.20〕
淡黄橙色をしたコンクリート造り平屋建て
の素朴な佇まいを残す建物には、正面中央
の軒唐破風の下に中国風書体で「湯薬泉」
と書かれた青文字の額が架かり、破風の上
には元湯らしく狸の彫り物が来訪者を見下
ろしています。

また、道向かいには数台分の駐車場が確保
されており、その奥にスイッチを押すと温
泉が出るようになった龍の飲泉所も設置さ
れています。